せー ふぁ う たき
『琉球国由来記』(1713年)によると、御嶽内には六つの御前があると記されているが、この中でも大庫理(ウフグーイ)・寄満(ユインチ)・三庫理(サングーイ)は、いずれも首里城内に同名の御殿(うどぅん)ないしは広間があるとされる。斎場御嶽と首里城との関連の深さを示すものであろう。
御嶽内には、全長約450mにも及ぶ石畳の参道があり、前記の各拝所に続いている。まず、現在駐車場になっているところから参道に入るとすぐに右側の香炉がいくつも置かれている場所に至る。ここを御門口(ウジョウグチ)という。この香炉は、御殿内の六御前を拝むもので本来は六個あるという。